雁田山の自然に囲まれた寺院
曹洞宗 岩松院
東部
寺院
雁田山の麓にたたずむ古刹・岩松院
岩松院は文明4年(1472)に開山された曹洞宗の寺です。 葛飾北斎や俳人小林一茶、戦国武将・福島正則ゆかりの古寺でもあります。これらの縁を示すように 本堂の天井には葛飾北斎による大天井絵が、境内には福島正則の霊廟、一茶が「やせ蛙まけるな一茶これにあり」という句を詠んだ蛙合戦の池があります。総ひのき造りの仁王門は迫力があり、訪れる人々を大きく迎えます。
本堂21畳の天井にある、葛飾北斎最晩年の絵「八方睨み鳳凰図」
岩松院の本堂は21畳。その天井を見上げると、一面に翼を広げた鳳凰がこちらを見下ろしています。
これは葛飾北斎最晩年の大作「八方睨み鳳凰図」。完成は嘉永元年(1848)、北斎は89歳の時の作品です。
“八方睨み”という謂れは、鳳凰の目が見る人がどこから見てもこちらを睨んで追ってくるような画法で描かれていることがらきています。
間口6.3m、奥行5.5mの大画面を12分割し、床に並べて彩絵した後、クギを使わない技法で天井に取り付けています。朱、鉛丹、石黄、岩緑青、花紺青、べろ藍、藍などの顔料を膠水で溶いた絵具で彩色され、周囲は胡粉、下地に白土を塗り重ね金箔の砂子が蒔かれています。画面には絵皿の跡など制作時の痕跡が残っています。これまで色の修復はされたことがなく、当時の色がそのまま鮮やかに残っているので一見の価値はあります。
富士山が好きで知られる北斎ですが、この鳳凰図にも隠し絵の富士が描かれているそうですが、その場所は…。ヒントは翼の辺り。お寺の方が一緒に探してくれるので声をかけてくださいね。
Information
住所 | 長野県上高井郡小布施町大字雁田615 |
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TEL | 026-247-5504 |
FAX | 026-247-6560 |
営業時間 | 9:00~16:30、11月は~16:00まで、12月~3月は9:30~15:30。 |
定休日 | 法要の日。公式HPをご確認ください。 |
URL | http://www.gansho-in.or.jp/ |
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