五感で味わう! 風土と調和したイノベーティブフレンチ
Adamas
南部
お食事・喫茶・カフェ
和を感じさせる空間でいただく現代フレンチ
小布施のにぎやかなエリアを抜けた静かな住宅街の中にフランス料理店Adamasがあります。落ち着きのある和の外観に真っ白いのれんがはためいて、一見するとおしゃれな和食のお店のようですが、実はここはフランス料理店。「小布施という町に合う外観を目指しました。将来的に植栽もして小布施という町に調和したお店作りを目指しています」と語るのは店主でシェフの今井順一さん。店内もオープンキッチンで木をふんだんに使用した落ち着いた空間。肩ひじを張らずにお料理を楽しめそうです。
シェフの今井さんは長野市出身。東京で調理学校を卒業後、三ツ星の高級フランス料理店で修業、その後オーストラリアで1年間料理とワインを学びました。帰国後は東京でレストランプロデュースやメニュー開発などの仕事をされていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行で外食産業は大打撃を受け、東京の飲食店が地方に活路を見出し移転していくのを目の当たりにして今井さんも故郷長野に帰る決断をしたそうです。そして色々な人の縁に導かれて2022年12月1日に完全予約制のフランス料理店Adamasを小布施でオープンしたのです。
伝統にとらわれない革新的(イノベーティブ)な料理
そんな今井さんの作るお料理は「イノベーティブフレンチ」。フレンチの技術をベースにさまざまな料理のテイストを取り入れた革新的(イノベーティブ)なお料理です。例えば前菜で出される「畝(うね)」と名付けられた一皿。土をイメージした砕いた黒オリーブと、竹炭で色をつけたクスクスの上に、マリネしたり焼いたり茹でたりとさまざまな調理法で調理された季節の野菜たちが畑の畝のように彩りも鮮やかに盛り付けられています。それはまさにアート。どんな味がするのだろうとわくわくします。さらにソムリエの資格を持つ今井さん、お酒のペアリングもユニークです。オープンキッチンにはワインはもちろん日本酒やコーラ酎といったフレンチらしからぬお酒のボトルも並んでいます。それぞれのお料理にあうお酒を選んでくれるそうですが、イノベーティブなお料理とお酒との組み合わせも楽しみです。
しかしながら、今井さんが目指すのはイノベーティブながら「風土と調和した料理」。北信地方の食材にこだわり、「食材とそれを作った人をリスペクトしてそれをお皿に表現するのが私の仕事」(今井さん)と言うように前菜「畝」はまさに近隣の生産者、そして農業県である信州へのリスペクトが感じられます。特別な日に特別な人と今井さんの想いが表現された一皿一皿を五感を使って味わってみてはいかがでしょうか。
Information
住所 | 長野県上高井郡小布施町福原220-15 |
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TEL | 026-247-8514 |
営業時間 | Lunch 12:00~15:00、 Dinner 10:00~22:00 |
定休日 |
不定休 完全予約制 |
お役立ち情報